「8時間なんて無理」と言っていた子が、最後に書いた言葉
2026/07/25
こんにちは。塾長の増田です🌻
今日は講習の5日目です。
中3生から「今年も日帰り合宿、あるんですか」と聞かれることが増えてきました。
今回は、昨年参加してくれた生徒たちが合宿の最後に書いてくれた作文を読み返しながら、
この合宿で実際に何が起きているのかを、保護者の皆様にお伝えしたいと思います。
合宿の朝は、だいたい渋い顔から始まる
正直に言うと、合宿の朝は「渋い顔」からのスタートです。
「8時間も勉強なんて絶対無理」「そんな長い時間できるのか嫌だ」と、
口には出さなくても表情でわかります。実際、ある生徒はこう振り返っていました。
合宿の前はそんな長い時間できるのか嫌だと思っていました。ですが今になってみるとあっという間だったなと思いました。勉強も合宿前と比べて楽しいと感じられるようになったり、嫌だと思っていた気持ちがなくなったり、苦痛ではなくなりました。
この「あっという間だった」という感覚は、
決して一人だけの感想ではなく、多くの生徒の作文に共通して出てくる言葉です。
渋い顔で来た子ほど、帰るときの表情が変わっている。これは指導していて何度見ても不思議な光景です。
一番驚かされるのは「集中力」の変化
同じ生徒はこうも書いています。
前は、勉強をするとなど全然集中ができていなかったけれど、
今日の合宿では、今までで一番集中することができました。
今日ぐらいの集中力をこれからも続けていきたいです。
先生たちが横で見ていても、休憩時間になっても参考書を閉じない子、
次の時間が始まる前から机に向かっている子が、去年は何人もいました。
普段の自宅学習では15分でスマホに手が伸びてしまう子が、
周りが黙々と取り組む姿を見て自分を立て直していく。
環境を変えるだけで、子どもの集中力はここまで変わるのかと、指導する側の私たち自身も驚かされます。
もっとも心に残った言葉 親への感謝
そして、昨年の作文の中でもっとも印象に残ったのが、次の一文です。
私はこの合宿で、勉強できる環境に感謝したいと思った。
今の日本には、親がいなくて勉強したくてもできないような子がたくさんいる。
その中で、塾や学校に通わせてもらっていて、ご飯も食べさせてもらっている事など感謝でいっぱいだ。
父は朝九時から夜遅くまで働き、母は仕事もしつつ、家事までこなしている。父も母も僕の塾などのために、大事な時間を割いてくれているのだ。
正直、この文章を初めて読んだときは驚きました。
中3の男の子が、ここまで親御さんの働き方や生活をきちんと見て、言葉にできるのかと。
合宿という「一日だけ、勉強漬けになる特別な時間」を過ごしたからこそ、
普段は意識しない親のありがたみに、初めて気づけたのではないかと思います。
お弁当とスマホ
もう一人、こんな作文を書いてくれた生徒もいました。
今日、十二時間スマホを使わないで勉強しました。
意外とすぐに時間が過ぎて、すごく集中して取り組むことが出来ました。
合宿の前は、絶対無理だと思ってたけど、過去一と言っていいほど勉強することが出来ました。
昼ご飯を食べる前まであまり集中できなかったけど、ママの手作りの美味しいお弁当を食べて、教科と部屋を変えたらすっごく集中できました。
12時間スマホを触らない、というのは今の子どもたちにとって本当に大変なことだと思います。
それでも「触らずにやりきれた」という達成感が、そのまま次の集中力につながっていく。
お母さんが作ってくれたお弁当への感謝の言葉も、実は多くの生徒の作文に共通して出てきていました。
特別なことではなく、日々の生活の延長線上に、子どもたちの変化はあるのだと感じます。
「無理」と言っていた子が、最後に書いた言葉
冒頭でご紹介した、合宿前に「そんな長い時間できるのか嫌だ」と思っていた生徒。
その子の作文は、実はこんな一文で締めくくられていました。
これからも合宿で学んだことを生かして勉強して志望校に合格できるようにしたいです。
お金を払ってくれた両親に感謝の気持ちでいっぱいです。
嫌々始まった一日の最後に、自分の勉強のことよりも先に、両親への感謝の言葉が出てくる。
この変化こそ、私たちが合宿という場を続けている一番の理由です。
この子は最終的に逆転合格で第一志望の高校に行きました。
この経験を、一日で終わらせないために
合宿の価値は、当日の8時間〜12時間だけではないと考えています。
大事なのは「今までで一番集中できた」というこの感覚を、
普段の勉強でも思い出せるようにすることです。
ですので当塾では合宿後、自習室をできれば週2回以上は使うよう声をかけたり、
合宿中に身につけたノートの使い方(余白に「なぜ間違えたか」を書き込む方法や、暗記物は隠しながら書いて覚える方法など)を、普段の授業でも続けられているか確認したりしています。
一日だけの特別なイベントで終わらせず、そこから受験までの数か月にどうつなげるかを、
私たちも一緒に考えていきたいと思っています。
今年の受験生の皆さんへ
もし「8時間も勉強なんて無理」と思っているなら、
それはむしろ合宿に向いているサインかもしれません。
昨年参加してくれた生徒たちも、最初はみんな同じことを思っていました。
保護者の皆様も、お子様が合宿の話をして渋い顔をしていても、どうか一度背中を押してみてください。
終わって帰ってきたときの顔つきが、きっと少し変わっていると思います。
今回はこのへんで。
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