算数と数学の違いを知ろう

東中野・北新宿エリアで
個別指導を行っている学習塾CONNECTです。

中学1年生になると、「算数」から「数学」へと学習科目が変わるため、
多くの生徒がつい「数学」を「算数」と言い間違えることがあります。
これは無理もありません。

小学校ではずっと「算数」と呼ばれていたのが、
急に「数学」という名前になるのですから、戸惑いもあるでしょう。

保護者の方からも
「小学校では算数が得意だったのに、中学に入ってから数学が苦手になってしまった」
という話をよく聞きます。

算数と数学は、見た目は似ているものの、実際にはかなり異なる学問です。

「算数」は、小学校で学ぶ基本的な計算や日常生活で必要な知識を身につける科目です。
例えば、九九や四則計算、時計の読み方など、どれも生活に欠かせないものばかりです。

算数は、生活の中で直接役立つ知識を学ぶことが目的と言えます。
一方で、「数学」は中学に入ると学び始める論理的な思考力を養う科目になります。

数学では、答えそのものよりも、そこに至る過程が非常に重要です。
また、数学で学ぶ内容は、日常生活で頻繁に使うわけではありませんが、
論理的な考え方や問題解決のプロセスを磨くために非常に役立ちます。

特に中学数学で特徴的なのが、抽象的な概念の導入です。
小学校では具体的な数字での計算が中心でしたが、
中学に入ると「文字」を使った式や、分数の扱いなどが増えてきます。

この「抽象的」な内容が、多くの生徒にとって大きな壁となっているのです。

中学1年生になると、
多くの生徒が「文字式」や「分数」に直面します。
これが「数学が難しい」と感じる主な原因です。

たとえば、具体的な数字を扱うのは得意でも、
文字が式に含まれると急に理解できなくなる生徒が多く見受けられます。

特に文字を使った問題は、文章を式に変換するプロセスが重要になります。
しかし、数字に慣れている生徒は、文字に置き換えることで混乱してしまいがちです。

さらに、分数の計算もまた、多くの生徒にとって大きな課題です。
整数での計算が得意でも、分数になると急に計算ミスが増えるということはよくあります。

中学校の数学では、
割り切れない数は分数で表すことが一般的です。

小学校の算数では、
割り算で答えが割り切れるかどうかにこだわっていたのが、
中学数学では割り切れない結果を分数で扱うことが増え、
文字と分数が絡んでさらに複雑に感じられるのです。

算数と数学の違いを理解することが、まず重要です。
そして、中学数学に入った生徒には、
新たな科目としてしっかり向き合う姿勢が求められます。

小学校で算数が得意だったからといって、
そのままの感覚で臨むと、数学が苦手になってしまうことがあります。

学習塾CONNECTでは、
中学1年生の場合、正負の計算や文字式などの基礎をじっくりと時間をかけて教えています。

小学5,6年生では分数の計算に特に力を入れます。
そのため、現在通っている小学6年生で分数の計算が苦手な子はいません。
おそらく中学生になっても分数の計算には苦労しないでしょう。

特に文字を使った問題では、
まず具体的な数字に置き換えて理解しやすくした上で、
再度文字式に戻して考えるといった工夫を取り入れています。

算数から数学への移行は、
つながっている部分も多いですが、別物と考えた方が良いかもしれません。

小学校で学んだ知識は確かに重要ですが、
中学ではそれに加えて新たなスキルが必要になります。
だからこそ、日々の勉強を怠らず、コツコツと積み重ねることが数学の成功につながるのです。

算数が得意だったからといって安心せず、
中学数学を一つ一つ理解し、乗り越えていく努力を続けましょう。