小学4年生の算数の学習の狙いとは？つまずくポイントと対策

東中野・北新宿エリアで
個別指導を行っている学習塾CONNECTです。

今回は小学4年生の算数について書いていきます。

小学1〜3年生の記事も書いていますので
ぜひ参考にされてみてください。

小学1年生
小学2年生
小学3年生

小学4年生では、これまで学んできた基礎的な算数の知識をさらに深めると同時に、
統計や幾何学(そこまで大袈裟なものではありませんが)、複雑な計算の理解を進めます。

この時期は、四則計算や図形、グラフの読み取りなど、
より論理的かつ複雑な内容が増えるため、得意・不得意が明確になってくる学年です。

特に四則計算の順序や文章問題は、
論理的思考力と読解力が問われるため、つまずきやすいポイントとなります。

算数を学ぶ目的は、単に計算のスキルを高めるだけでなく、
論理的に物事を考える力を育て、数字や量に対する感覚を養うことです。

この感覚は、日常生活でも役立ちます。
時間管理や買い物、家事など、生活の中で「どのくらいの時間や量が必要か」を判断するためには、
算数の知識がベースとなります。特に4年生では、これらの基礎をしっかりと固めることが大切です。

4年生の算数では、以下の内容を学びます。

グラフや表の読み取り: 折れ線グラフや表を用いた統計的な学習が進み、
データを元に傾向を読み取る力が問われます。

・角、並行、直角、図形
　∟幾何学的な概念が登場し、図形の理解が重要になります。
・四則計算の順序
　∟足し算、引き算、掛け算、割り算の順序を正確に理解し、
カッコ付きの計算も含めて、複雑な計算を正しく行うことが求められます。

これらの内容は、論理的思考力の向上や、
生活の中での実用的な数学的知識を養うための基礎となります。

4年生でつまずきやすいポイントとして、以下の2つが挙げられます。

①四則計算の順序
四則計算の順序は、算数において非常に重要な部分です。
例えば、掛け算や割り算を先に行うルールや、
カッコがついている場合の優先順位を理解していないと、問題が正しく解けません。
これが曖昧なままだと、複雑な計算を進めることが難しくなり、混乱してしまいます。

▼対策
・計算の順序に関するルールをしっかりと復習しましょう。
　具体的には、「掛け算や割り算は足し算や引き算より先に計算する」
　「カッコがあれば、その中から計算する」などの基本ルールを繰り返し確認します。
・実際にカッコ付きの計算を多く練習させ、計算手順を意識的に確認する習慣を身につけさせましょう。

②文章問題
4年生では、長い文章を読み解き、
その内容を数式に落とし込む文章問題が増えます。
特に、長い文章問題を見ただけで「難しい！」と感じてしまい、
解く前に諦めてしまう子どもも少なくありません。

▼対策
・まず、問題文を声に出して読ませることが効果的です。
　自分の声で聞くことで、文章をより理解しやすくなります。
・問題の内容を絵や図で表してみると、視覚的に理解が進むことがあります。
　また、重要な部分に線を引きながら読むことも効果的です。
・「長い文章だから難しい」という先入観を取り除くために、
　親が一緒に問題を解き、シンプルな解き方を示してあげることが大切です。
　最初は親が手本を見せ、その後一緒に解き、
　最終的には子どもが自分で解けるように導いていきましょう。

小学4年生の算数では、四則計算の順序や文章問題など、
より論理的な考え方が求められるようになります。

この時期につまずきやすいポイントを把握し、
日常生活に結びつけた学習や視覚的なアプローチを取り入れることで、
算数への苦手意識を取り除き、基礎力を確実に養うことができます。