中1の英語では、
そろそろ大きな山場を迎えます。
今回はその山場について書いていきたいと思います。
得意になるか苦手になるかはここが勝負です。
魔の三単現
『三単現』
(三人称・単数・現在)
これが大きな山場です。
一番最初の小さな山場は、
『be動詞』と『一般動詞』の区別だと思っています。
三単現が混じってくると
できる生徒・できない生徒が極端に分かれるのです。
そしてそれに加えて
whatやwhoなどの『疑問詞』が加わると
もうパニックです。
何を言っているのかわからない
という子どもたちが一気に増えます。
英語が苦手になる生徒のほとんどは、
中1の2学期です。
そもそもアルファベットが怪しい
英単語がわからない
などの初歩的なところが…という場合は、
根本的なところに問題がありますが、
今まで順調に来ていても
ここで一気に崩れるケースもよく見てきています。
当然、英単語が分からなければ
文法など諸々わかるわけがないのですが、
この三単現を習い始めると急に難しく感じるわけです。
be動詞?一般動詞?三単現?過去形?複数形?
中1の生徒が
「先生、学校の英語なんだけど、
sのやつと過去形と疑問詞が出てきて頭混乱してきた…」
と、頭を抱えておりました。
be動詞(肯定文)では
I am a student.
be動詞(否定文)は、
I am a student.
のようにbe動詞の後ろにnotが入りますが
一般動詞(肯定文)では、
I play soccer.
一般動詞(否定文)は、
I don’t play soccer.となります。
動詞の後ろではなく、
前にdon’t(do not)が入りますよね。
be動詞と一般動詞でこうも異なってきます。
そして、これに三単現が加わると
He plays soccer.
一般動詞にsをつけることになります。
(私はこの辺りを面白くインパクト付けて教えるようにしているので
これで定着する子が多いです。)
この時点で英語ができない子は、
名詞の複数形のsとごちゃ混ぜになっています。
名詞と動詞でそもそも役割が違うのですが
苦手な子はそういう発想にはなりません。
sがつく!という形だけが頭の中に残っているのです。
ですから、
We play soccer.
という文を書かせてみると意外に多くの生徒が
We plays soccer.と書いてしまいます。
なぜそのようにしたのかと理由を聞いてみると
「Weが2人以上だから」とのことです。
複数形のsと三単現のsは無関係のものですので、
何の関係もありませんが、彼らにはそうはならないのです。
そして、三単現の問題はもう1つあります。
まだあるの?と思われるかもしれませんが
もう少しお付き合いくださいm(_ _)m
He plays soccer.を否定文にすると、
He doesn’t play soccer.となります。
今度はdon’tではなく、
doesn’t(does not)となるわけです。
さらに、一般動詞のおしりにつけた三単現のsを取る必要がありますね。
2学期中間以降は危険
これだけのことを
きちんと理解するためには、
『なんとなく』では無理です。
きちんとこれらのルールを頭に入れて、
問題を解いて、納得することです。
人にも説明できれば完璧です。
英語は論理なので
理解してしまえば実は簡単なのですが、
この辺を蔑ろにすると、
中途半端な英語となっていくわけです。
そして、知らない間に
英語が苦手になる→嫌いになる という負の連鎖です。
最も苦手で点数が取れない教科になっていきます。
中1の最初は英語が得意教科であっても、
最も出来なくなるのが早いのも英語です。
音読や単語の暗記という最低限のことをやるのは当然ですが、
文法をきっちり学ぶことが重要です。
学校の定期テストにおいても
高校入試においても英語の点数は極端に二極化します。
“できる”子は問題なくできますが、
“できない”子は全くと言っていいほどできません。
2学期の中間テスト以降は差が生まれやすいので、
最初の方の点数は取れたからと言って
「英語は大丈夫」と、余裕ぶってしまうと…
「なんでこんなことになってしまったんだ…」
となってしまいますので、
今のうちからきちんと文法を理解して問題を解くようにして、
分からないものは必ず解決をするようにしていきましょう。
“できる”側に入って、
英語を苦手教科にしないようにしてほしいです。
中学2年生も
『不定詞』『動名詞』の単元となりますので
ここでつまずいてしまうと、これからずっと英語が嫌いになる場合もあります。
その次も『比較』が控えているので大変です。
これまでの単語や文法などを確認しつつ、
この先の学習も頑張ってくださいね。
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